降圧剤には要注意

降圧剤の危険な使用方法

降圧薬は、薬の力によって体に作用をもたらし、そのことで血圧を下げる薬です。
様々な種類があり、それごとに体に対する働きかけは異なります。
その降圧薬の危険な使用方法としては、アルコールを含む飲料と摂取する方法が挙げられます。
これは何も降圧薬に限ったことではありませんが、薬とアルコール飲料を同時に摂取することは絶対にやってはいけないことです。
互いの作用が強く出過ぎる結果を招くこともあり、場合によっては意識を失い昏倒してしまうこともあります。
そして降圧薬に限って言うと、カルシウム拮抗薬と呼ばれる種類に関しては、グレープフルーツなどの柑橘類のジュースと飲むことも、避けたい方法です。
これはグレープフルーツなどの柑橘類の成分が、カルシウム拮抗薬の分解、代謝を阻害する働きを持っているためです。
そのため同時に摂取すると、カルシウム拮抗薬の薬効である血管拡張作用が強く出過ぎてしまって、頭痛や顔面紅潮、激しい動悸と言った副作用が出てくるおそれもあります。
それから、薬の種類を勝手に変えると言うのも危険な使用方法です。
これは特に、腎症や糖尿病、心疾患を抱えている人に対して強く言えることで、そうした人に対しては、その症状に支障を来さない種類の降圧薬が処方されています。
よって、ただ単純に血圧が下がる薬と言う認識だけで、処方されている以外の薬を服用すると、そうした持病が悪化するおそれもあります。
同様に、医師に指定されていないのに、複数の降圧薬を同時に摂取するのもやってはいけないことです。
また降圧薬は、一度、服用したからと言って高血圧を改善、治療する薬ではありません。
あくまでも一時的に血圧を安定させるための薬です。
ですから、勝手にその服用を止めてしまうと言うのも危険な使用方法です。

降圧剤服用で脳梗塞になることも

高血圧患者は多いので、ジェネリック医薬品を含めるとたくさんの降圧剤が販売されています。
しかしジェネリック医薬品の中には、先発薬を開発したメーカーほど技術力がないことも多いです。
服用してすぐに血圧を下げることはできますが、一気に下げすぎて低血圧になる危険性があります。
降圧剤を飲む人は、脳卒中などの合併症を防ぎたいと考えています。
確かに脳卒中の原因である動脈硬化は、高血圧によって引き起こされます。
しかし高齢者は加齢から血管に何らかの障害がある可能性が高く、血流も悪くなっているため、元々動脈硬化になりやすいとされます。
そのような人たちが降圧剤を服用して低血圧状態になると、さらに血流が悪くなって動脈硬化を起こした部分より先に血液が十分に流れないので脳梗塞を起こしてしまいます。
冬に発生する脳梗塞は、お酒を飲んでお風呂に入った時に多発します。
お酒には利尿作用があり、体の水分が減少します。
高齢者は脱水症状を起こしているケースが多いです。
またお酒は血管を拡張するので血圧は下がっています。
その後に降圧剤を服用して入浴すると、低血圧と脱水症状が悪化するので脳梗塞になるリスクが高まります。
降圧剤は効果的な治療薬ですが、服用方法やその人の持病、体質によっては使わない方が良いこともあります。
一般的に高血圧と診断されると、日常生活の改善から治療はスタートします。
自宅で血圧を測定することも大切ですが、ストレスを感じずに睡眠時間を確保します。
ウォーキングなどの適度な運動は週に2~3回行うことで血圧が下がり、食塩を多く摂取しないメニューに切り替えます。
これらを実践すれば高血圧が改善されて、わざわざ降圧剤を服用しなくてよくなります。

降圧剤の種類とジェネリックについて

降圧薬には主要なものとして、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害剤、利尿薬、α/β遮断薬という5種類に分けられます。
Ca拮抗薬は、血管を広げて血圧を下げる働きのあるお薬です。
ARBは、血圧を上げる物質であるアンジオテンシンIIの働きを抑え血圧を下げるお薬です。
ACE阻害剤は、アンジオテンシンIIを作らせないようにし血圧を下げるお薬です。
利尿薬は、尿を出すことにより血流中の水分量を減らし尿と一緒に血圧を上げる原因となるナトリウムを排出するお薬です。
α遮断薬は血管の収縮を抑えて血圧を下げるお薬で、β遮断薬は心臓の働きを抑えることにより血圧を下げるお薬です。

Ca拮抗薬としては、アダラートやノルバスクなどがあります。
これらのジェネリックとしては、それぞれニフェジピン、アムロジピンが多くの製薬会社から出ています。

ARBとしては、ディオバン(バルサルタン)、ニューロタン(ロサルタン)ミカルディスなどがあります。
特にミカルディスは心臓や腎臓の負担も軽減するのでよく使われています。
これらのジェネリックとしては、それぞれバルサルタン、ロサルタンK、クレサーが出ています。

ACE阻害剤としては、タナトリル(イミダプリル)やレニベース(エナラプリル)などがあります。
これらのジェネリックとしては、それぞれイミダプリル塩酸塩、エナラプリルマレイン酸塩が出ています。

利尿薬としては、その作用機序の違いにより、フルイトラン(トリクロルメチアジド)、ラシックス(フロセミド)、アルダクトンA(スピロノラクトン)、サムスカ(トルバプタン)などがあります。
これらのジェネリックとしては、それぞれトリクロルメチアジド、フロセミド、スピロノラクトンが出ています。
サムスカにはジェネリックはありません。

α/β遮断薬としては、カルデナリン(ドキサゾシン)、メインテート(ビソプロロール)などがあります。
これらのジェネリックとしては、それぞれドキサゾシン、ビソプロロールフマル酸塩が出ています。
自分に合ったお薬で治療しましょうね。